鍼先(鍼尖)
鍼尖何のものですか?知らなかったんですね。じゃ、以下の5種類を見ましょう。
鍼尖の形には以下の5種類がある
- スリオロシ形:打鍼法で用いる形の鍼。御園意斎が発見した。鍼体の根部から順次細くしたもので刺入しやすく曲がりやすいものであり、疼痛を与えやすい。主に腹部の証で使う。勝曳の鍼、火曳の鍼、散ずる鍼、止める鍼、胃快の鍼、吐かす鍼などで用いる。
- ノゲ形:柳葉形ができるまで撚鍼法で使われていた形の鍼。鍼尖の上部約1.5mmぐらいのところから細くしたもので刺入しやすく曲がりにくいものであるが疼痛を与えやすい。
- 卵形:鍼尖が卵のように丸味をおびているので曲がりにくいが刺入しにくく、刺入時に鈍痛感を与えやすい。
- 松葉形:鍼尖の少し上から細くして、ノゲ形と卵形の中間の形にしたもので、刺入しやすく疼痛も少ない。現在使われている鍼である。
- 柳葉形:撚鍼法で使う鍼。松葉形より少し鋭利にしたもの
鍼灸甲乙経
鍼灸甲乙経(しんきゅうこうおつきょう)は、中国の東晋時代に皇甫謐(こうほひつ)によって編纂された伝統中国医学の古典で、具体的な鍼灸の臨床について記述されている、もっとも古い書物とされている。
黄帝内経素問や、失われた明堂経からの引用に筆者自身の文章が混じっているため、問答体があったり、箇条書きがあったりと、書式は一定していない。しかし、ひとつひとつの経穴について、その部位(取穴法)や鍼を刺入する深さ、お灸の壮数などが具体的に書かれており、「経穴学」の書物は、ほとんどすべてがこれをよりどころとして書かれている。